前立腺がんは、男性の10万人に149人の割合でかかる病気です。
特に50代以降になると急激に増える傾向があり、年齢とともに罹患率も高まっていきます。
前立腺がんは、目立った初期症状を伴わないため発見が遅れがちです。
ただしがん細胞が成長すると尿道が圧迫されるため、おしっこを出しにくくなる、排尿回数が増える、残尿感がある、尿失禁をしてしまうなどの特徴的な症状を感じます。
また放置すると他の臓器に転移する性質を持つため、早めの診察を受ける必要があります。
前立腺がんの原因は男性ホルモンの分泌と変動に加えて食生活や加齢、家族集積性(遺伝)や人種などを指摘されています。
特に遺伝の原因が注目されており、自分と同じ遺伝子を50%持つ第1度近親者(両親・子供・兄弟姉妹)に前立腺がん患者が1人いると罹患率が約2倍、2人以上いると5倍から11倍に上昇するというデータも報告されています。
症状が似ている前立腺肥大は患部や性質も違っているほか良性腫瘍であるため、ガン化する恐れはありません。