サウナの「整う」とは、サウナと水風呂を繰り返すことで得られる心身のリラックス状態のことです。
サウナで高温に暴露されると交感神経が刺激されて血流が増え、汗をかきます。
水風呂で低温に暴露されると、副交感神経が刺激されて血管が収縮して身体が冷えます。
この温冷差の刺激によって、脳内に快感や安らぎをもたらす物質が分泌されるのです。
これらの物質には、β-エンドルフィン・オキシトシン・セロトニンなどがあります。
サウナと水風呂の後には、外気浴や休憩を行うのが一般的です。
その際に身体の感覚に集中すると、血液の流れや心拍数の変化が感じられます。
この感覚は、一種の陶酔感やトランス状態とも言えます。
このときに「整う」という言葉が用いられることがよくあるのです。
なお、サウナで「整う」ことには、健康効果もあります。
自律神経のバランスが整いストレスが緩和されるだけでなく、睡眠の質が向上し免疫力が高まります。
加えて、新陳代謝が活発になり脂肪が燃焼しやすくなったり、肌の血行が良くなって美肌効果も期待できるのです。