前立腺がんの治療では最近、ウイルス療法に注目が集まっています。
前立腺がんのウイルス療法では、単純ヘルペスウイルスの一種を用いて、ウイルスの増殖によるがん細胞の破壊作用を利用してがん病巣の破壊を目指すというものです。
単純ヘルペスウイルス自体は、炎症を伴う水疱を発生させるなど人体に有害です。
そこで人為的に遺伝子操作し、人体に対する毒性を排除したウイルスを使用するのが、前立せんがんのウイルス療法になります。
なお前立腺がんのウイルス療法の対象となるのは、未治療かホルモン療法開始後三か月以内の患者さんです。
手術や放射線・化学療法を受けた患者さんは適応外です。
無害なウイルスを用いるため、現時点ではどれほどの副作用をみるのか現時点では不明です。